綾崎りっか−パリ在住ヴィジュアル アーティスト 公式サイト

綾崎りっかアートギャラリー■ 雑感 こぼれ話

 

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綾崎りっか ひとりごと

☆ 暇つぶし フツーのおじさん ☆

フランスは面白い国で、通常ほとんど伝統的に 作者本人が作品搬入をします。運送会社に依頼すると美術品扱いになり、高額の請求書が待っています。気楽に頼める宅配便や引越し便はなく、良くあるのが 「荷物運び、一括してグループで請け負います」 のようなネット広告。持ち逃げされたりすっぽかされたりが日常茶飯事で、誰も驚きません。作品受け渡しにはサインが必須ですから事前に主催者に許可を取ったり面倒ということもあるのでしょう。
大きなキャンバスに引きずられ搬入口に並び順番を待ちます。前や後ろの搬入者たちと話し作品を見せ合ったり、それはそれで退屈はしません。

驚くべきことは、今喋っていた暇つぶし相手のおじさんが著名な画家さんだったりすることです。偉ぶらず、勿体つけず、普段着でフツーなのです。偉い方も新人も無名も有名もフツーでいられる所。これが、フランスでアートをする醍醐味かもしれません。

☆ シャンゼリゼ、国立グランパレ ☆

毎年秋にシャンゼリゼ、国立グランパレで行われていた「アートキャピタル」には、1800から2000作品が出展されます。Rikka AYASAKI は、2つのサロンから油彩と墨の大きい作品(半抽象画)を各1点、墨の小品を2点出展してきました。墨はまだ一般の人たちに浸透していないため、歴史的なサロンが集まるグランパレは良いチャンスです。大勢の人に見ていただけ話もできます。
日本の墨の美しさを大いにPRすべく「現代絵画としての墨作品」にこだわって、油彩と共に取り組んでいます。


☆ 額が鏡になるとき ☆

墨色を楽しんでいただく時、ライトで絵が反射して顔をくっつけるようにしなければ見えないことがよくあります。白と黒の間にある何色ものグレー、微妙な墨色を十分に味わっていただこうと、出展時、できるだけ額からガラス類をはずしそのまま見ていただくようにしています。

☆ 国境はコケの石 ☆

ヨーロッパの国境沿いを走っていると、どの国にいるのかわからなくなることが良くあります。小川を渡ったからどうもフランスらしい。。。森の中にコケの石が並んでいるからこれが国境?右側がスイスかも。。

地図を見ながら面白がって何度も通り越すのは、ここでは私ぐらいでしょうか。
まるで県境のような国境で、Rikka AYASAKIの作品はたくさん生まれています。

 ☆時の深さ−国境その2 ☆

私は国境を散歩するのが好きです。なぜ国境なのかといえば、ひとつには国境を目の当たりにすることのない、海に囲まれた国に生まれ育ったこと、もうひとつは、ふたつの国にまたがる線上に言いようのないドラマを感じるからです。 森の中に突然現れるコケの石の国境、石が積んであるだけのシンプルな国境などを見ると、ワクワクして何度でも越えたくなります。もちろん税関の建物を通る場合は厳かなセレモニーがつきますから、喜びに長い間浸れ隣国へ移ることの感動はひとしおです。(こんな風に国境を気楽に越えて行き来できる平和、なんと素敵なことでしょう!)

スイスからTGVでパリへ戻るとき、以前は 「たった今このTGVは国境を越えました。Bienvenue en FRANCE !」 とアナウンスが流れることがありました。もちろん車内の人たちは何の反応も示しませんので私もナニゴトもなかったような顔をします。でも実は心の中で大拍手、飛び跳ねていたのです。

この「国境好き」は日本人の友人にも笑われますが、もし誰かが「週末どこかに行こう」と誘ってくれたら、私は間違いなく「国境を何度も越える旅をしたい」、旅の目的は「国境訪問」と答えるでしょう。

このサイトにある作品の何点かはスイス、ドイツ、イタリア国境で生まれたものです。私のこのトキメキを、絵の中に見ていただけたらとても嬉しいです。

☆ 夢中時間と夏のパリ ☆

夕方や夜のベルニサージュならともかく、搬入搬出、打ち合わせなどがある日、私は絵が描けません。知人のアーチストたちに聞くと結構同じような答えが返ってきます。何もない日、これはまったく逆で目覚ましを合わせてから描き始めます。集中してしま うので完全に食事を忘れるのです。それでも冬は午後3時頃になると光が足りなくなるので気づきますが、夏のパリは夜8時でも9時でも明るいためうっかりしてしまいます。最近は時間を区切り休憩時間をとるようにしています。

☆ 有名ブランド風景 ☆

パリを拠点に動いているため ヨーロッパの風景画をよく描きます。といっても AYASAKIの油彩には  「有名ブランド風景」  はあまり見あたらず、名もない森や湖、国境に どっかーんと横たわっている雲や大空だったりします。とりわけアトリエからのパリ風景は、セーヌ川上空を中心に展覧会にも頻繁に登場しています。 機会がありましたらご訪問下さり、感想を聞かせていただけるとうれしいです。
とても、とても、とても。

綾崎 りっか



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